すっかり月1更新となってしまった小説たいやき屋ものがたり
こんなことなら最初から月1更新にしておけば良かったな〜
こうなったら開き直って今からでも遅くないので宣言します。
小説たいやき屋ものがたりは2週間に1回の更新ではありません。月一更新です!
前回までのあらすじ
通常出店だけではなかなか利益が出ないので、イベント出店を決意。
その際にたいやき1個50円から1個100円に値上げ。
イベント申込の様子、当日の朝の様子から、イベント会場に到着。
準備中回りが気になる。特に正面のピザ屋さんの様子が気になるところまで書きました。
営業開始
いよいよ9時になり営業開始です。
主催者の方から開始宣言のアナウンスがあり、音楽が流れ始めました。いよいよ始まったな〜という感じです。
通常出店は慣れたものですが、イベント出店は今回が初めてです。
さすがに少し緊張してきました・・・
初めてなので緊張するのは仕方ないですね。場数を踏んで来ればだんだんと慣れてくると思いますが。
いったいどのようなお客さんが来るのでしょうか?
トラブルなく過ごすことができればいいのですが・・・
お客さま第一号
そうこうしているうちに、お客さま第一号が・・・
と思ったら主催者の方でした。
主催者の方がたいやきを買ってくれるそうです。
ちなみに色々な場所で営業した経験からですが、最初にお店の方や主催者の方がたいやきを買ってくれるケースは非常に多いです。
もちろん最初ですのでご祝儀というか、応援してあげますよ~という意味だと思いますが。
密かに私が想像するに、それよりも変なものを売っていないかチェックの意味が強いのかと思っています。
今回の主催者の方は、たいやきを3つも買ってくれました。
いくら小さめのたいやきとは言っても、1人で食べる量ではないですね。
きっと事務所に持って帰って、みんなで分け分けして食べながら、感想を言うんだろうな~
ものすごく感想が気になります(笑)
出だしの売れ行きは少なめ
そうこうしているうちに、何人かお客さんが来て買ってくれました。
しかし売れ行きはどうでしょうかね~
どっちかというと少なめでしょうか。。
イベント全体のお客さんの入りがまばらなようです。
本日はお天気は良いのですが、若干寒いのですよね~
出歩いたり、少し寄り道してイベントに行ってみたりというよりは、お家でコタツに入ってぬくぬくしたいと思えるような気温ですね。。
しかしイベントもまだ始まったばかりです。
お昼が近くなるにつれてお客さんも増えていくことが予想できますからね。
まだまだこれからです。
偵察隊を派遣
お客さんの入りもまばらですので、私もそれほど忙しくはありません。
そうなるとやはり周りのお店が気になってくるんですよね~(笑)
ざっと見回したところ、食べ物屋さんだけで15店舗以上は出店しているようです。
それ以外にフリマやハンドメイドのお店もあります。
向こうの方のイベント会場では音楽が流れ、しきりにアナウンスしています。何かのイベントをやっているようです。
ライバルはもちろん食べ物屋さんです。どんなお店があるのかチェックしなくては~
特にたいやきや大判焼きなどのあんこ系統のお店があれば、お客さんの取り合いで売れ行きダウンは必須ですからね。
そして何と言っても今日は偵察隊がいます(笑)
え~と夫とだいくんはどこに行ったかな?
見回すと噴水の方で2人で遊んでいるようです。
さっそく夫に電話して2人を召還します。
ふく「ねえねえ、だいくん。ちょっと他のお店の様子を見てきてくれないかな」
だいくん「わかった」
こういう時、好奇心旺盛な子供というのは役に立ちますね。(笑)
ふく「特にたいやきとかあんこを使ったお店がないか見てきてね。それと食べ物の値段も見てきてね」
だいくん「うん」
偵察隊から報告を聞く
しばらくして、偵察隊が帰ってきましたので報告を聞きます。
ふく「どうだった」
だいくん「いろんな店があったよ」
ふく「どんな店があった?」
だいくん「お好み焼きとかポテトとか・・・ホットドックとかもあったよ」
夫「コーヒー専門店みたいなものもあったよ。あのコーヒー飲んでみようかな」
夫は毎日缶コーヒー飲むくらい、コーヒー大好き人間なのです。
・・・ていうか、そんな話全くどうでもいい。肝心のことを聞かないと
ふく「たいやき屋はあった?」
だいくん「なかったよ」
ふく「あんこを使った食べ物の店は?」
だいくん「なかったみたい」
よ~し。とりあえずは良かった。
出店調整はしないと言っていたけど、主催者の方が気を利かしてくれたのか。それとも単に運が良かったのかは分かりませんが、ライバル店がいないことは幸運ですね。
ところでもう一つ聞きたいことがあります。
ふく「そうそう、例えばお好み焼きの値段は何円だった?」
だいくん「わからない」
ふく「は? じゃあポテトの値段は」
だいくん「知らない」
夫「コーヒーの値段も分からなかったよ。あのコーヒーいくらなんだろう」
・・・あんたには聞いていないよ。コーヒーは全くどうでもいい。
とりあえずお礼を言って、偵察隊は解散させます。
ふく「そうなんだ。いろいろとありがとうね」
2人はまた噴水の所に遊びに行きました。
値段の看板がない移動販売車
それにしても・・・他店の値段を調べて、いろいろと参考にしようと思ったのに~
しかし後で分かったことなのですが、これは別にうちの子が頼りないという訳ではなくて、本当に値段が書いていないのです。
そもそもお店であるなら、値段を書いておくのが当然かと思うのですが、移動販売業界ではその当然が当てはまらないのです。
理由はおそらく、一般的に適正と思われる価格よりも少し高い価格設定をしているからでしょうね。
お客さんが値段を聞いてきたらしめたもので、人間一度話しかけてしまったら、なかなか買わずに去っていくということは難しいですからね。
値段の看板を出していない移動販売車は多いです。素直に値段を書いておくよりも、こうする方が売り上げがいいのでしょうね。
しかしお客さんにとっては、値段の看板があった方が良いにきまっています。
その点、うちのたいやき屋は明朗会計です!
堂々とたいやき1個100円と大きな字で書いていますからね~ (手書きですが・・・)
つづく
今回はここまでですね。
小説たいやき屋ものがたりは月1回更新です。 (開き直った・・・)
次回更新は3月になると思いますので、首を長~くして待ってて下さいね~