こんばんは、ふくです。
優待クロスについて3回シリーズで記事を書く予定です。
第一ステージ カブコム全盛期 ➡ 今日の記事はココ
第二ステージ SMBC日興参入
第三ステージ 2証券会社間クロス
3つのステージとは何?という人はオープニングから読んで下さいね
私が優待クロスを始めたのは2017年です
それまでも優待クロスはあったのですが、あまりメジャーな投資法ではなく、細々とやっている人がいる程度だったと思います。
2017年頃から優待クロスが爆発的に広まるのですが、それは次の2つの理由のためです。
目次
理由その1 すかいらーく株主優待
すかいらーくが破格の株主優待を始めたのが2017年頃です。
これまでの優待クロスの概念を根底からひっくり返すような破格の優待でした。
どのくらい破格かと言うと・・・
1000株クロスで36,000円の食事券!
クロス費用が5,000円程度!
買付余力は200万円あれば十分!
ピンとこない人のために分かりやすく言うなら・・・
200万円もってて、チョイチョイと売買注文すれば年間69,000円もの食事券が手に入ったのです。
銀行に200万円定期預金してもほとんど利息がつかないこの時代にです。
夫婦2名義なら、400万円持っていてチョイチョイするだけで年間13万円以上の食事券・・・ああオソロシヤ・・・
一応利益計算すると下記の通りです。まさに錬金術ですね。
費用=(手数料と貸株料)5,000円×2(6月と12月)
食事券=33,000円(6月)+36,000円(12月)=69,000円
利益=69,000円-5,000円×2=59,000円
夫婦2名義なら年間利益118,000円
そして、当時はこのすかいらーく優待クロスでゲットしたお食事券をツイッター等で見せびらかす人がかなりいました。
それを見た人が次々と優待クロスに参入して・・・のような現象が起きていました。
・・・恥ずかしながら私もこのブログで見せびらかしていました。
本当にスミマセン反省しています(笑)
この記事とかこの記事とか
(ど、どうか軽蔑しないでください・・・(笑))
ちなみにですが、現在はすかいらーくの優待も縮小されており、競争激化により数か月前からのクロスが必要になっているので、利益はかなり目減りしています。
直前でもすかいらーくがクロスできた時代が懐かしい。ああザンネン・・・(笑)
理由その2 カブコムの参入
本日のメインテーマはこちらです
カブコムとはAUカブコム証券(昔はカブドットコム証券)の略です。以下カブコムで統一します。
カブコムが優待クロス戦線に参入したのがこの時期でした。
このカブコムの参入により、大量の一般信用銘柄が投入されました。手数料も他の証券会社よりもかなり安く、優待クロスをやるならカブコムに証券口座開設するのは必須と言われる状況でした。
前述のすかいらーくと合わせて、相当数の人が優待クロス戦線に流れ込むきっかけとなったと思います。
私もこの頃カブコムに口座開設しました。
基本形クロスのやり方
このカブコムのクロスが優待クロスの基本型です。
今は次回以降の記事で解説する現引クロスや二証券会社間クロスが全盛ですが、この基本型クロスを知らないと応用もできませんので、まずはこの基本型クロスをしっかりと身につけるべきです。
初歩の初歩から書いていますので、既に知っている方は読み飛ばし推奨です。
1、証券会社に口座を作る
まずは普通に証券会社に口座を作りましょう。
既に口座を持っている人はそれを使えばOKです。
(今回はカブコムを例に挙げますが、他の証券会社でも同じような感じです)
2、信用取引を申込む
証券会社に口座を開設したら、次は信用取引を申込みます。
(既に信用取引ができる方はそれでOKです)
申込み方法は各証券会社のサイトに詳しく書いてありますので、それを参照してくださいね。特に難しいことはありません。
3、口座に現金を入金する
優待クロスは現金が必要になります。
今回の基本型クロスは成行買いという方法で購入することになりますので、購入する銘柄の金額よりも少し多めに現金を用意しておくことになります。
4、カレンダーをチェック
ここからが少しヤヤコシイのですが・・・
赤枠の27日が権利付最終日。この日に株を保有していると優待の権利がつくという意味。
緑枠の28日が権利落ち日。株を売却する日です。
では、27日に株を買えばいいと言われればその通りなのですが、優待クロスも競争率が激しくなりましたので、それでは売り切れる可能性が高いです。
どのくらいにの時期に買えばいいのかは非常に難しいです。(もはや永遠のテーマ!)
あまりに早く買いすぎると貸株料が高くなり利益が目減りする・・・
遅すぎると売り切れてしまう・・・
当然ですが人気銘柄ほど売り切れの可能性も高くなる・・・
優待クロスに参戦すると上記のようなことに頭を悩ますことになります。
優待クロスは日程との闘いと言い換えてもいいと思います。
みなさま、他のブログやTwitterなどを参考にして、ベストタイミングを計っています。
初心者のうちは利益は少ないけれど不人気な銘柄で試してみて、上級者になると人気銘柄にチャレンジするのが良いと思います。
5、具体的手順
ここからは具体的手順を説明します。
すかいらーくを1000株クロスする場合を例に挙げて説明していきます。
一般信用売り注文を行う
まずはトップページから、お取引をクリック!
信用 ➡ 新規建玉 ➡ すかいらーくの証券コード3197を入力 ➡ 検索の順にクリック!
一般信用 ➡ 売り新規 ➡ 1000 ➡ 成行 ➡ (他の項目は触らずに) ➡ 確認画面へをクリック!
後は、パスワードを入力して注文を発注します。これで一般信用で1000株の売り注文ができました。
制度信用というものもありますが、こちらは逆日歩がついて損をする可能性がありますので、必ず一般信用で行いましょう。(一般信用には逆日歩はありませんので、発注ミスさえなければ基本的にノーリスクです)
現物買い注文を行う
トップページから、お取引 ➡ 現物株式 ➡ 買注文 ➡ すかいらーくの証券コード3197を入力 ➡ 検索をクリック!
1000 ➡ 成行 ➡ (他の項目は触らずに) ➡ 確認画面へをクリック!
後は、パスワードを入力して注文を発注します。これで現物買いで1000株の買い注文ができました。
注文の発注は取引時間外に行う
上記の信用売りと現物買いの注文発注は必ず取引時間外に行いましょう。
取引時間内に行うと、物理的に2つの注文を同時に出すことは不可能ですので、その間の値動きによっては損をすることがあります(逆に得をすることもありますが)
優待クロスは売り買い同値段で行うことによりノーリスクを実現していますので、取引時間外に行うのが鉄則かと思います。
現渡
権利落ち日(上のカレンダーで言うと28日)なりましたら、信用売りと現物買いを相殺して、売買を終了させます。
これを現渡といいます。証券会社によって言い方が微妙に違うようですね。カブコムでは品渡と言います。
これだけです。簡単ですね。でも現渡(品渡)は要注意なのです。
優待クロスは手順がヤヤコシイので、ツイッターなどを見ていても、よく「間違えた~」というつぶやきがあります。
その中でも一番多いのが、現渡(品渡)をするのを忘れていたということです。
クロスをするところまでは必死でも、そこで安心してしまって現渡(品渡)を忘れていて余計な貸株料を取られるというのは優待クロスあるあるです。本当にこれは多いですので注意しましょう~
ちなみに現渡日(=権利落ち日)は上のカレンダーで言うところの28日なのですが、たいていの方は現渡注文は27日の夜に出します。
そうすれば28日の9時に現渡が実行されますからね。
しかしここで要注意なのが、各証券会社で現渡注文の締切時間が違うことです。通常の売買注文と同じ15時が締切時間と思いがちですが、実は違います。
15時過ぎたから~とサッサと現渡注文してしまうと痛い目に合う場合があります。ああヤヤコシイ・・(笑)
カブコム
日興
SBI
次回以降予告
全盛を誇ったカブコムも、SMBC日興証券の参入により一気に衰退することになります。
そして、圧倒的手数料価格を引き下げてSMBC日興証券が台頭します。
その後、SMBC日興証券にあまりに人が集中しすぎて、数か月前でないとクロスできないような状況となります。
そしてSBI証券がアクティブ取引手数料0円を唱えて巻き返しを図ります。
元から一定の地位を築いていた松井証券も負けてはいません。
乞うご期待下さい~
(ここまでで3500字超えました。ああツカレタ・・・(笑) )