2018年度版。住民税決定通知書の見方と解説。ふるさと納税の答え合わせも兼ねて。

 

さて、今日は住民税決定通知書の話です。

私の元職場は税金関係だったので、このあたり話は私の得意分野でもあります。気合入れていきますよ~

最も需要があると思われる、昨年のふるさと納税の答え合わせだけを読みたい方は、9、税額控除額だけをお読下さいね。

だけど頑張って書いたので、全部読んでくれた方が嬉しいです。(笑) その方がより理解できますので~

目標はいつも通り、「どのブログよりもやさしく」です。

(注意:この記事とても長いですので、時間のある時に読んでくださいね。)

 

 

1、前提知識

住民税決定通知書の見方に入る前に、前提知識を説明します。

このあたりの知識があると、混乱を避けることができます。

住民税の名称はいろいろ

所得税 ➡ に納める

住民税 ➡ 都道府県市町村に納める

住民税は住んでいる都道府県市町村によって名前が変わります。

例)

大阪市  ➡ 市・府民税

名古屋市 ➡ 市・県民税

東京都  ➡ 特別区民税・都民税

などなど、名前が変わるのでヤヤコシイです。

なので総称して住民税といいます。(以下住民税で統一します)

 

 

特別徴収と普通徴収

特別徴収

・給料から天引される。

・主に正社員の方。

・会社から6月にもらう住民税決定通知書に毎月天引される金額が書かれています。

 

普通徴収

・自分で払う。

パートアルバイト一部の会社員の方。

・役所から6月に送られてくる住民税納税通知書に払う金額が書かれています。

 

 

2、住民税決定通知書のサンプル

いつもなかなか良い画像サンプルが見つからなくて苦労します。

以前は夫の住民税決定通知書を数字を消してサンプルにしたこともありました・・・

しかし今回は総務省のサイトで良いサンプルを見つけました。

総務省ナイスです~!

(総務省のサイトより引用)

これが住民税決定通知書のサンプルです。(ただし数字は私が適当に入れました)

慣れていないと、何が何の数字か分かりませんよね。

一つ一つ丁寧に解説しますね。

もしよろしければ、ご自身の住民税決定通知書を見ながら記事を読んでくださいね。

各市町村によって様式はバラバラですが、核となる部分は同じです。

 

3、給与収入

一番左上の緑枠の部分です。

いわゆる年収のことです。

よく、「私は年収1,000万円以上の人でないと結婚しません」などと言う時に使う、あの年収です。(笑)

給料やボーナスからは税金年金社会保険料など様々なものが差引かれますが、それらを差し引く前の金額です。

 

 

4、給与所得

給与収入のすぐ下の欄。ピンク枠の部分です。

いわゆる手取金額と勘違いする人がいますが、手取金額ではありません。

計算方法は若干複雑ですが、あまり深く考えないで、簡単に行けばOKです。

(京都市のサイトより引用)

例えば上記の表は京都市の場合です。

例)

給与収入600万円の場合、赤枠の部分を見て、

600万円×20%+54万円=174万円

これが控除額(引く金額)になります。

従って給与所得は600万円ー174万円=426万円ですね。

 

 

5、総所得金額

給料しか収入がない人は、給与所得総所得金額となります。

つまり上画像の、ピンク枠ピンク枠 となります。

 

 

6、所得控除

オレンジ枠の部分。

一番右下の金額はオレンジ枠内の合計金額です。

控除の種類はたくさんありますが、以下主なものだけ説明しますね。

社会保険料控除

1月から12月に払った社会保険料です。

例えば年金とか健康保険雇用保険などですね。

給料から天引されていれば自動的にその金額が入ります。

天引でなく自分で払った場合は、年末調整確定申告で申告していれば、その金額が入っているはずです。

 

配偶者控除

配偶者がいれば33万円の金額が入っているはずです。

配偶者の所得次第では、配偶者控除がはずれたり、配偶者特別控除になったりします。

 

基礎控除

全ての人が33万円控除されます。

ここが33万円でない人は・・・・いません!

 

7、総所得

給料しか収入がない人は総所得金額所得控除合計総所得です。

つまり、ピンク枠オレンジ枠紫枠です。

 

 

8、税額控除前所得割額

茶色枠の部分です。

名前は難しいですが、簡単です。

少しヤヤコシイのは、市町村都道府県で別に計算しているからです。

住民税の税率は10%ですが、それを市町村6%都道府県4%に分けて納めています。

つまり

紫枠×6%=上の茶色枠

紫枠×4%=下の茶色枠

となります。

 

 

9、税額控除額

水色枠の部分です。

ようやく来ました!ここがふるさと納税の答え合わせです。

ここに寄付をしたふるさと納税の金額が入ります。

例えばあなたが、60,000円ふるさと納税をした場合、2,000円は自己負担額ですので、

水色枠上水色枠下=58,000円となるはずですが・・???

ただし問題点が2つあります。

 

問題点1、調整控除

実は水色枠上水色枠下の中には調整控除が含まれています。

この調整控除が何かという説明がものすごく難しいので、ここでは省略します。

(気になる方はこちらの記事をご覧ください。この記事で調整控除とは何か少し説明しました)

ここでは、調整控除=約2,500円と覚えておけばOKです。

従って上記の式は実は

水色枠上水色枠下ー約2,500円=58,000円

となります。

 

問題点2、確定申告した場合

ふるさと納税ワンストップ特例(確定申告不要の制度)を使った場合は、全額住民税から控除されますが、

確定申告をした場合は一部が所得税から控除されます。

これは盲点です。

つまり確定申告した場合は

水色枠上水色枠下ー約2,500円+確定申告の還付金=58,000円 となります。

なお確定申告の還付金は3月に確定申告していれば、3月~5月の間に戻ってきたはずですので、通帳を見るなどで確認してください。

ただしこの還付金に医療費控除の還付金なども含まれている場合は、その金額を含めないで下さいね。(医療費控除の還付金等は自分で確定申告した方はいくらか分かりますよね)

6月15日追記

そう言えば、給料以外に収入がある方などで、所得税が還付でなく納付になる方もいらっしゃいますね。その場合もご自身の確定申告の資料を見て頂いて、ふるさと納税をした分だけ減額された所得税の金額を左辺に加えればOKです。

上記計算式は 水色枠上水色枠下ー約2,500円+ふるさと納税による所得税減額分=58,000円 となりますね~

 

ふるさと納税の答え合わせ

ふるさと納税の答え合わせがこれでできます。

私が以前に書いた下のリンクの記事を使って、限界までふるさと納税の限度額を使用した結果、

ふるさと納税の限度額を1,000円単位まで計算して無駄なく使い切る方法。医療費控除併用もOKです。

ふるさと納税ワンストップ特例を使った場合

水色枠上水色枠下ー約2,500円=寄付した金額ー2,000円となっていれば、OKです!

 

確定申告した場合

水色枠上水色枠下ー約2,500円+確定申告の還付金=寄付した金額ー2,000円ですね。

ちなみに私はバッチリでした~!

 

10、所得割額

税額控除前所得割額 - 税額控除額 = 所得割額

つまり 茶色枠水色枠黄色枠 です。 (上も下も)

 

 

11、均等割額

これは各市町村都道府県によって金額が違いますが、おおむね両方合計で5,000円程度です。

灰色枠上灰色枠下=約5,000円

 

 

12、特別徴収税額

所得割額 + 均等割額 = 特別徴収税額

つまり、上黄色枠上灰色枠下黄色枠下灰色枠赤茶色枠

そしてこれが実際に納める住民税の金額です。

 

13、差引納付額

特に、既に納めている税金などがなければ、

特別徴収税額 = 差引納付額 となります。

赤茶色枠赤茶色枠

 

 

14、納付額

特別徴収税額(または差引納付額)を12で割って、12分の1づつ、6月~5月までの12回で給料から天引で納めます。

端数は一番上に来ます。

赤茶色枠を12で割って、12分の1ずつ、青枠のように12回で天引き

 

15、もしもふるさと納税がなかったら

念のため、上記のサンプルでふるさと納税をしなかった場合はどうなるかを説明しておきます。

9、税額控除額

調整控除のみになりますので、

水色枠上+水色枠下=2,500円

10、所得割額

茶色枠は変わらず、上156,000円+下104,000円=260,000円

水色枠上下=2,500円

茶色枠水色枠黄色枠ですので、

黄色枠上下260,000円2,500円257,500円

11、均等割額

変わらず。

灰色枠上灰色枠下約5,000円

12、特別徴収税額

黄色枠上下灰色枠上下赤茶色枠上下

257,500円5,000円262,500円

これが実際に納める住民税の金額

ふるさと納税をした場合=204,500円

ふるさと納税をしなかった場合=262,500円

差額の58,000円住民税が高くなるということですね!

14、納付額

一応毎月の納付額も算出しますと

ふるさと納税をした場合

6月 17,400円

7月~5月 17,000円

ふるさと納税をしなかった場合

6月 22,700円

7月~5月 21,800円

こんな感じです。1カ月あたりの金額にすると5,000円弱で、しかも給料天引ですので、体感的にはあまりメリットを感じないかもしれませんが、確実に得していますのでご安心下さい~!

 

 

16、おわりに

以上になります。いや~長い記事で書いてて疲れました~

複雑な制度を、とにかくやさしく分かりやすく書く為に、色分けなどを使って工夫したつもりですが・・・どうだったでしょうか?

これでもまだ難しかったなど、意見や感想があればコメントで下さい。よろしくお願いします。

長い記事を最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました~!

 

 

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9 Comments

さくさく

すごい!
めちゃくちゃ親切な解説、ありがとうございます。もうすぐ会社から
住民税決定通知書がもらえるはずなので、答え合わせします(๑’ᴗ’๑)
私もぴったりだといいなぁ…。

ひとつ質問いいですか?
私はふるさと納税はワンストップ納税は使わず、頑張って確定申告しているのですが、確定申告した方が還付金があってお得…ということですか?
もしそうなら、これからも還付金を励みに確定申告がんばりまーす。
今年は5自治体でおさまりそうなので、ワンストップにするか迷いどころです。

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南風

はじめまして。
ふるさと納税の答えあわせについてですが、ふくさんの計算で、初めてやってみました。
すると、私の寄付額がオーバーしていました、、、
ということは、限度額の試算が間違っていたということ。つまりは、損してしまったということでしょうか?

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ふく39

さくさく様~
ありがとうございます!会社から住民税決定通知書をもらったら、ぜひ答え合わせをしてみて下さいね~
ご質問ですが、基本的にふるさと納税ワンストップ特例を使った場合も確定申告した場合も、最終的な金額は同じになりますので、どちらかやりやすい方で行えばOKです。
たいていの人は、他に確定申告する必要がない場合はふるさと納税ワンストップ特例を使って、医療費控除など他に確定申告する必要がある場合は確定申告にすることが多いと思います~

返信する
ふく39

南風様はじめまして。
例えばふるさと納税ワンストップ特例を使った場合、

水色枠上+水色枠下ー約2,500円=寄付した金額ー2,000円

この計算式の左辺がふるさと納税により減った住民税の金額
右辺が実際に寄付をした金額です。
右辺の方が大きいということは、減った住民税の金額よりも実際に寄付をした金額の方が多いということです。その分寄付をしすぎということになります。

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南風

ふくさん、丁寧な解説ありがとうございます。
ふるさと納税の答えあわせ知りませんでした。ご指摘のとおり、寄付額がやや多かったのですね。
ふるさと納税初心者には、大変分かりやすい内容でした。
あくまでも寄付なので、昨年は勉強代ということで、今年は緻密に計算して頑張ります。
ありがとうございました。

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ふく39

南風さま
ふるさと納税限度額の計算は、なぜかものすごく複雑な制度になってしまっていて、完全に限度額を算出するのはものすごく難しいのです。1000円単位程度までなら算出する方法を以前記事に書きましたので、よろしければこちらも見て下さいね。
https://www.fuku39.com/entry/2017-11-25-233045

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シンコー

ふくさん。お疲れさまでした。難しい税金を優しく解説いただき有り難うございました。
ほんと敬服致しました。記事は残して今後の参考にします。
ふるさと納税に関しては、私は反対です。当然地元自治体の減収になるからです。
返礼の魅力には勝てないかな?
ふきさん、今後も宜しくお願いします。

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ふく39

シンコー様
コメントありがとうございます!記事の内容が少しでもお役に立てたなら、それだけで嬉しいです!
ふるさと納税の是非については賛否両論あると思いますが、ブログが荒れる原因になるので、ここでは議論しないことにしますね。どうかよろしくお願いします~

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シンコー

ふく39さん 。 早速のコメント有り難うございました。
ふるさと納税について場違いな 投稿をしてしまいました。申し訳ありませんでした。

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